【第5話】写真て、日記帳代わりにもなってありがたいよね。

溶けるように過ぎてゆく3月。

年度末で仕事が忙しくて、ほぼ会社と家の往復で、桜が咲いたな~と思ってたらいつの間にか葉桜になりそうな気配で。
時間が、日々が、あっという間に過ぎてゆく~。
後から思い返してみても、休日に何をしていたのかさっぱり思い出せない。

【そんなあなたにお勧め便利な日記帳、それは写真です。】

と、下手なコマーシャルが脳内をめぐるぐらい、3月は記憶がぶっ飛んでる。

飯の種である仕事に文句は言うまい。
今フォーカスすべきは写真とカメラだからね。
在るものを在るがままに(と言うと語弊があるけど)写し取り記録する機械。
カメラ。

お陰様で、記憶力がかなり怪しくなっている私でも、この日に何をしていたかある程度思い出すことができる。
知りたかったら写真を見返すから。

先日母のスマホを新しくしたとき、新しいスマホの大きな画面に古い機種で撮った昔の写真が写しだされて、その奇麗さにびっくりしたのと、数年前にあちこち行った旅行の思い出がとても懐かしくて、しばらくの間、あの時はどうだったこうだったとしゃべっていたっけ。

それもこれもカメラと写真様様。大変ありがたいことです。
スマホの、カメラの写真群がなければ、思い出すきっかけすら掴めなくて下手をすれば二人とも『過去は闇』状態だったかもしれない。
いやいや、あれこれ本当にありがたや~。

写真のデータは、デジカメが出始めた20年ぐらい前に買ったカメラの分からあるはずだけど、どこに行ったやら見つからない。
はっきり所在が分かってまとめているのはここ5年分ぐらいかな?

何かの本に「今頃SDカードでデータ管理している人、いませんよね?」って書いてあって、あわてて外付けHDを買ってカードのデータを移行したけど、後で調べたら年代によっては写真が見当たらなかった。
その時期は写真を撮らなかったのか、撮ったけどその時のSDカードが無いだけなのか、ちょっとわからないけど、己の性格や行動パターンをつらつら鑑みるに、ない分のSDカードは部屋の整理をしたら出てくるんじゃないか、と思ってる。

過去を振り返って「懐かしい」とか言っているのは、歳をとった証拠かもしれないけど、今はもうない建物、今は見られない風景に出会えるのは、やっぱり写真ならではの事だよね。

いつでも花を咲かせてくれていた大木や毎日横を通っていた建物が、ある日忽然と無くなり、ぽっかりと空間だけが残されている。
不思議と、現れたものはすぐ気がつくけど、無くなったものは気がつきにくくて前に何があったのかすぐに思い返せない。

そんなときのよすがも、やっぱり写真が一番じゃないかと思う。

そんな日々の何気ない日常を記録して、旅行先のあれこれを記録して、子供と行ったキャンプや砂浜でのひとときを記録して、一緒に作った夏休みの工作や小さい頃のお絵描きを記録して、友達との楽しい飲み会や食事会を記録して、素敵な花嫁さんを記録して、夏の花火、冬の雪山を記録して、桜や紅葉季節の移ろいを記録して。
いろんなものを写し留める写真というもの。

すばらしい一瞬を切り取るのも写真だけど、見過ごされやすい平和な日常をとどめるのも写真。
フォトコンで優勝を狙うのもいいし、個展を開くのもいい。
SNSでフォロワー10000人を目指すのもいいし、プロを目指すのもいい。
どんな風に写真と関わってゆくのかは、人それぞれの希望に添えればいい。

ただ私は。
ずっと変わらずそこにあるようでいて、実はどんどん変わってゆく様々な物事。
それらのものを写しとめるために写真を撮るのも、また良きかな、と思うのです。


渡辺理和(Riwa Watanabe)プロフィール

2018年から写真教室に参加中。

若い頃から写真に興味はあったものの、きちんと写真を撮ることを意識し出したのは、3年前に姪っ子にインスタグラムを教えてもらってから。

当初はコンパクトデジカメを使っていたが、2年ほど前に一眼レフの入門機を購入。

基礎講座に通い、入門者から初心者へジョブチェンジ。

さらに中級者を目指しレベルアップに励むも、返り討ちにあったりする。

主な撮影場所:ご近所、大きな公園、旅先など。

撮影は時間&体力と相談なので、人だかりのできる有名スポットはほぼ無し。

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